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エクアドルの首都は、外身は都会なのに、中身は田舎?

【day】53~55日目
【route】キト


前回の「旅の日記」に綴ったとおり、エクアドルの首都・キトに到着した私たち。

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人口約160万人、南米有数の大都市であるこの街が位置するのは、ほぼ赤道直下。さぞかし暑いのだろうと思いきや、標高2,850m、アンデス山脈の中腹にあるため、気候は一年を通じて冷涼。

そう、キトは、世界で2番目に標高が高い首都なのであります(世界一はボリビアのラ・パス)。

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そもそもはインカ帝国の北の都として発展してきたキトは、スペイン人の侵略によって、16世紀には南米大陸におけるキリスト教の布教の拠点となり、ついには“アメリカ大陸の修道院”とも呼ばれるように。

街には当時の聖堂・修道院などが今も数多く残り、セントロ(旧市街)は「キト市街」としてユネスコの世界文化遺産に登録されました。

ちなみに、なんと!キト市街が世界遺産に登録されたのは1978年…そう、世界で最初に登録された世界遺産・全12件の内の一つなのです!

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そんな、南米史を語る上で欠かすことのできないキトですが、前回の「旅の日記」でもふれたとおり、私たち夫婦がこの街にたどり着いた際に連想したのが、『天空の城 ラピュタ』。

視覚的に似ているということではなく、街が持っている世界観や雰囲気があまりにも独特で、まるで空想の世界に引き込まれていくような、そんな感覚に陥ったのでした。


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そんな不思議な街・キトの謎を探るべく、セントロ(旧市街)へと出掛けた私たち。どんな風景が広がっているかというと・・・

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・・・というように、スペイン統治時代の、コロニアル様式の美しい街並みが広がっています。


そして前述のとおり、16世紀に南米大陸におけるキリスト教の布教の拠点となったキトには、多くの教会や修道院が点在しています。

代表的なのが・・・

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1700年から42年の歳月をかけて建造された「ラ・メルセー教会・修道院/Iglesia de Convento La Merced」

シンプルな白亜の建物ですが、中に入ると…

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金箔塗りの木彫刻がびっしり!!!

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南米各地でたくさんの教会を見てきたけれど、この黄金の祭壇は一見の価値アリ!…だと思います。

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さすが、ローマ・カトリックが国民全体の90%を占めるエクアドル。この日のミサでも、トンスラ(剃髪)を施した修道士の姿を多く見かけました。
 

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お次は、ドミニコ会によって1580年に建設された「サント・ドミンゴ教会・修道院/Iglesia y Convento Santo Domingo」

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内部に入ると、ド派手な「ラ・メルセー教会・修道院」とは違って、バロック様式の彫刻、ムーア様式の装飾で繊細な印象。
 

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一方こちらは、イエズス会によって1892年から建設された、キトのシンボルともいえる「バシリカ教会/Iglesia de Basilica」

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さすがエクアドル。なんと外壁には、イグアナをはじめ、ガラパゴス諸島に生息する動物をモチーフにした彫刻が!

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・・・他にも、南米一古い歴史をもつという「サン・フランシスコ教会・修道院/Iglesia y Convento de San Francisco」や、“黄金聖堂”として知られる「ラ・コンパーニア教会/Iglesia de la Compañía」などなど、一日ではとても周り切れないほど、特徴的な教会・修道院が点在しています。
 

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さらに、キト滞在中に最も感動したことの一つが、フルーツのおいしさ!! 特に、生産量・世界第4位のエクアドルのバナナは格別。

日本の市場ではフィリピン産バナナがほとんどで、エクアドル産バナナは高級品とされているので、この機会に、これでもか!というほど、頂いてしまいました。

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また、街中のレストランやカフェ、露店では、必ずと言ってよいほどフレッシュ・フルーツジュースが販売されていて…

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どれこれも美味しすぎて、お腹を壊すリスクをものともせず、滞在中は毎日ガブ飲みしてしまった私たちなのでした。

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ちなみにエクアドルでは、ニンジンもフルーツ扱いというのが驚き! ニンジンのフレッシュジュース飲んでみると納得、もはやフルーツとしか言えない甘さなのです。
 

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・・・それにしても、どうしてキトには、独特な世界観や雰囲気を感じるのか?

確かに歩いているだけでも楽しい、キレイな街並みに加えて、歴史ある教会や修道院が多いこともその要因のひとつだとは思います。でもそれだけなら、他の南米の街にだって当てはまること。

では一体なにが、「キトをキトたらしめている」のか?

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・・・それは、もしかしたら「人」なのかもしれない、というのが私たちの結論。

キトで過ごす中で感じたのは、地元の人々が、とにかく柔和で、とにかく朗らかである、ということ。

パラグアイのアスンシオンや、チリのサンティアゴも、確かに人の良さを感じる街ではあったけど、キトはさらに、人と人との距離の近さというか、やたらと人間臭さみたいなものを感じさせる街。

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広場に行けば、世間話に花を咲かせる大人たちで、いつもいっぱいだったり、

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通りを歩けば、昔懐かしの人形劇が、今も子供たちに大人気だったり、

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まるで、外身は都会なのに、中身は田舎のような…?

大都市にもかかわらず、都市特有の孤独感や孤立感といったものではなく、妙に温かさを感じる街なのでした。

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「キトをキトたらしめているものは?」「それは、人です」…と言うのは、問いも答えもあまりにも抽象的すぎるけど、それだけ筆舌にし難い、不思議な魅力に満ちた街なのだ!…ということが、少しでも伝われば幸いでございます。

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\世界一周を終え、カフェをopen/



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