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“世界の郷土菓子を巡る旅”はお休みして、少しの間、“世界で家族旅行”


前回の「旅の日記」に綴ったとおり、ポルトガルはリスボンに滞在した私たち。

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郷土菓子の宝庫であることはもちろん、素朴で哀愁の漂うリスボンの街がやたらと気に入ってしまい、1週間以上も滞在することになったわけですが、その間に実は・・・

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・・・家族旅行 in ポルトガルも開催してました!笑

世界一周 1カ国目のアメリカでは、妻・あやのファミリーと共に旅行しましたが、14カ国目のポルトガルで今度は、日本からやって来てくれた夫・ひでつぐのファミリーと合流。

わずか3日ばかりではありますが、久々の家族旅行となりました。

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合流初日は、前回の「旅の日記」でも紹介した、「発見のモニュメント」や世界遺産の「ジェロニモス修道院」「ベレンの塔」などを巡りながら、リスボンの街を一日散策。

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2日目は、リスボン名物のレトロな市電に乗って、リスボンで最も古い街並みが残るアルファマ地区をプチ・トリップ。

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ちなみに、市電内はものすご〜くスリが多いのご注意を。油断する父と、それを心配する母、その様子を眺めながらニヤニヤする私たち…の一コマ。

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その後、今度はロシオ駅から電車に乗って、リスボンから西へ約30km、約40分かけて向かったのは・・・

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ポルトガル国内でも有数の観光地として知られる、シントラ! 一体どんなトコロかというと・・・

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なんといっても、ショッピングの街!! ・・・ではなく(笑)、

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王族や貴族の避暑地として栄え、イギリスの詩人・バイロンが『この世のエデン』と称えた美しい景観が広がる町。「シントラの文化的景観」として、1995年にはユネスコの世界文化遺産にも登録されています。

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かつての王宮や宮殿が今も数多く残っていて、これらは循環バスで巡ることができます。こちらは、ポルトガル王家の夏の離宮

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ポルトガル領となる前のシントラは、ムーア人たちの居住地。そのためこの王宮も、元々はイスラム教徒が残した建物だったとのことで、イスラムとゴシックなどがミックスされた建築様式を見ることができます。

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小高い山の頂上に立つこちらの建物は、1836年に建てられた「ペーナ宮殿/Palácio Nacional da Pena」。この宮殿の建築の命を下したフェルディナント2世という方は、なかなかのロマンチストだったようで・・・

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イスラムやゴシック、ルネッサンス、マヌエルなど、王宮以上に様々な建築様式がミックス…というよりも混在?していて、なんかもうディズニーランドに来たみたいです(苦笑

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・・・というわけで、シントラの半日観光を終えた私たちは、再び列車に揺られて、リスボンへと戻ります。

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そして、夜のリスボンで楽しみにしていたのが、生の「ファド」を聴くこと。ファドはポルトガルの民俗歌謡で、歌い手・ギターラ奏者・ヴィオラ奏者の3名で演奏される音楽です。

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リスボンの下町の、貧しい人々の間で生まれたとされる大衆音楽で、人生の喜びや哀しみを歌う“ポルトガル人の心の歌”ともいわれるそうです。つまり、“ポルトガルの演歌”…といったところでしょうか。

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訪ねたのは、世界各国の雑誌でも紹介されているという人気のファドハウス「バカリャウ・デ・モーリョ/Bacalhau de Molho」

食事をしながらファドが聴ける…というスタイルだったけど、ファドの熱量に圧倒されて、良い意味で、とてもじゃないけど演奏中に食事なんてできなかった!

いや〜ここまで音楽に心震わされるなんて、一体いつ振りだろう……というくらい、感動的なファドとの出会いなのでした。

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そして迎えた、家族旅行の最終日。

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最後は改めて、「サン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台/Miradouro de São Pedro de Alcântara」から、リスボンの街並みを眺めつつ・・・

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向かったのは、「サン・ロケ教会/Igreja de São Roque」

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ここは、1584年にリスボンにたどり着いた日本の天正遣欧少年使節が、1ヶ月ほど滞在したイエズス会の教会。ポルトガルに来たからにはやはり、先輩たちの足跡をこの目で確認して、旅を終えたかったのです。

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・・・というわけで、あっという間の3日間の家族旅行を終え、両親に別れを告げた私たちは、再び「世界の郷土菓子を巡る旅」へと戻るのでありました。

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30も過ぎた子どもが住所不定で、こうして長く日本を離れていることを、両親はさぞかし心配していることだと思う。

……にも関わらず、そんな気持ちは一言も口にはせず、こうして遠路はるばる会いに来てくれて、自分たちなりの親孝行もさせてくれた。

今回の旅はドロップアウトではなく、キャリアアップなのだと大口を叩いてみたところで、そんな偉そうなことが言えるのも、日本で待ってくれている人があればこそ。

その幸せは、誰にでも与えられるものではないということに改めて感謝しつつ、だからこそ、悔いが残るような旅だけはするまいと決意を新たにした、忘れられない家族旅行 in ポルトガルなのでした。

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*世界一周の旅を経て、
お菓子ブランドをスタート!




2 thoughts on “世界一周の途中に、ちょっと家族旅行 in ポルトガル

  1. ヒデくん&あやさん お久しぶりです!お元気そうで良かったわ。

    ヒデくんのご両親にも写真を通して久しぶりにお会いできて、嬉しかったです。

    クリスマスは、どこの国で過ごすのかしら?

    とても綺麗な写真を見ながら、私も一緒に旅行している気分になりました。

    今日、初めてサイトにアクセスしたので、これから少しずつアメリカの日記から

    読ませてもらいます。では、頑張ってね

    • わー先生!ご無沙汰しております!!そしてメッセージ、ありがとうございます!おかげさまで二人とも、元気に過ごしております。

      先生はお元気ですか?早いもので、ご挨拶に伺ったときからもう2年ですね…戻りましたら、ぜひまたゆっくりお話しできればと思います。

      本当にありがとうございました!

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