エクアドルに『ラピュタ』があるなんて聞いてないんですけど…
【day】51~52日目
【route】ボゴタ→キト
前回の「旅の日記」に綴ったとおり、コロンビアの首都・ボゴタに滞在した私たち。
世界有数の犯罪都市として知られるボゴタだったけど、特に大きなトラブルもなく無事に過ごし…
お次は少し南下して、引き続き南米はエクアドルへ!
そもそもは北上して中米に入るつもりだったけど、南米に別れを告げる前にどうしてもエクアドルのとある島に行きたくて…
そう、エクアドルといえば、「ダーウィンの進化論」で知られるガラパゴス諸島!
イースター島と同じく、日本からはとっても行きにくいトコロ。旅行会社のツアーにのれば、1週間程度あれば駆け足で行くことはできるけれど、それでも費用は50~60万はかかるという、旅先としてはとってもハードルの高いガラパゴス諸島。
せっかく南米にいるからには、ゾウガメに会いにいかないわけにはいかない!
…というわけで一路、エクアドルを目指すのでありました。
なお、エクアドルの通貨は、なんと「USドル」。硬貨のみ、エクアドル・ドルが発行されていて、絵柄を除いて価値も重さもUSドル硬貨と同じ。
(ハイパーインフレのため、2000年から元々の通貨「スクレ/Sucre」が廃止され、USドルの使用に切り替わったのだとか…)
公用語は、スペイン語。
…という基本情報を踏まえつつ、まずはエクアドルの首都・キトを目指します。
しかし、コロンビアとエクアドルの国境付近は非常に治安が悪く、山賊に襲われる事件が今なお多発しているとのこと。「山賊」って!さすがに怖すぎるだろ!…というわけで、私たちは飛行機で危険地帯をひとっ飛び。
ボゴタの「エル・ドラード国際空港/Aeropuerto Internacional El Dorado」から、所要約1時間45分で、キトの「マリスカル・スークレ国際空港/Aeropuerto Internacional Mariscal Sucre」に到着。
到着はPM11:00と夜中だったので、宿代をケチって空港泊。しかしハブ空港ではないので、すべての飲食店が閉まってしまうのは、なかなかシンドい、、、
朝になり、ようやくキト市内へと出発するも、空港から市内へはタクシーで所要1時間という、かなりのアクセスの悪さ。う~ん、コロンビアから近いのに、遠いぜ、エクアドル…。
…と、寝不足もあって、ぼんやりとタクシーに乗っていると、ふと、タクシーがぐんぐんと坂道を上っていくことに気付いた私たち。あまりにも長い坂だったので、寝惚け眼のまま坂の上に視線を向けると、そこには霧に包まれた街並みが。
これがなんとも幻想的な風景で、なかなか言葉で説明するのは難しいのだけど、私たちが言葉を交わすことなく同じように連想したのが、『天空の城 ラピュタ』の世界だった…といえば、少しは伝わるでしょうか。
キトは標高2,850m、6,000m級の中央アンデス山脈に囲まれた街。
これまでペルーのクスコや、ボリビアのラ・パスなど、キト以上に標高の高い街にも訪ねてきたけれど、それらとは全く違う、まるで映画の世界へと引き込まれていくような、一種異様なこの雰囲気は一体なんなのか…。
坂を上りきると、すっかり目が覚めた私たちを待っていたのは、山の上に築かれたコロニアル様式の街並み。
コロニアル様式の街並みなんて南米で飽きるほど見てきたというのに、やはり街中もなにか独特の空気感に包まれているのが、どうにも不思議でなりません。
キトでの私たちの宿は、セントロ(旧市街)にある「オスタル・フアン・デ・アルコ/Hostal Juan de Arco」(一泊一室 US$20 ≒¥2,400)。
この宿がまた、レトロでなんとも可愛らしい造りでして…
すでにキトの世界観の虜になりかけている私たちに、とどめを刺しにかかります。
ガラパゴス諸島に行くための単なる中継地点としか思っていなかったのに……これは少し滞在して、キトの謎を探らざるを得ません。
…というわけで、不思議な街・キトについて、また次回の「旅の日記」に綴っていきたいと思います。
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*世界一周の旅を経て、
お菓子ブランドをスタート!
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