日本の最中(もなか)のルーツも、やっぱりポルトガル!…かも??
前回の「旅の日記」に綴ったとおり、私たちがコインブラからやって来たのは・・・
・・・“ポルトガルの水の都”とよばれるアヴェイロ。この街には、まるで日本の最中のようなお菓子がある!…というウワサを聞きつけて、やって来たのであります。
宿泊しているコインブラから日帰りでやって来たので、果たして日が暮れる前に見つけることができるのか……と、心配していたのですが・・・
・・・と、こんなカンジで、街中にはまさに最中を思わせるお菓子の看板だらけ!
・・・というわけで心配をよそに、パティスリーであっさり出会うことができました♪ その名も「Ovos Moles/オヴォシュ・モーレシュ」!
カタチはいくつかバリエーションがあって・・・
・・・というように、なるほど漁業が盛んな水郷都市らしく、魚や貝など海産物がモチーフになっています。
でも、その中にあって、一体これはなに?…というカタチのものもありまして・・・
なんとこれ、ワイン樽を模したものなのだとか! 運河の街のアヴェイロにはかつて、船でたくさんのワイン樽が運び込まれてきたのだそうです。
そういえば、ここから北に電車で1時間も行けば、ポート・ワインの産地、ポルトがありますもんね〜。
そんなわけで、大体どこのパティスリーに行っても、お土産用の小さなワイン樽がこうして並んでいます。
ただ、お店の方曰く、これは単なる飾りではなく、あくまでも「オヴォシュ・モーレシュ入れ」なのだとか! お菓子を入れる専用の器があるなんて、さすがポルトガル(笑)
それでは実際に購入してみよ〜!…としたところ、衝撃的な事実に気付いたのです。それは、なんと量り売りが基本で、10〜20個単位で購入するのが当たり前だということ!
一つの大きさが手の平サイズとはいえ、それはちょっとな〜…と警戒して、お店の方にお願いして、6個(一個 €0.50~0.70 ≒¥63~88)だけ購入させてもらうことにしました。
というのも、中にはきっと……アレが詰まっているに違いないので・・・
・・・そう、やっぱり詰まっていました! オヴォシュ・クリーム!!
ポルトガルのお菓子には必ずと言っていいほど、この激甘の卵黄クリームが使われているので、買うときの量には注意しなければいけないのです〜汗
……とはいっても、ポルトガルに1週間以上滞在して、あちこちで郷土菓子を食べていると、不思議なことに段々と病み付きになってくるのも事実だけど(笑
食べてみても、本当に最中にそっくりで、中身が餡子からオヴォシュ・クリームに入れ替わっただけといってもよいくらい。
オヴォシュ・モーレシュは、ここアヴェイロの「旧イエス修道院」の修道女たちの手によって、15世紀に生まれたものだそうですが、日本で最中の原型が考案されたとされるのは江戸時代(17〜19世紀)。
これまで紹介してきた金平糖や一六タルトのように、もしかしたら最中のルーツも、ポルトガルにあるのかもしれません♪
あや
【今回「Torta de Azeitao/トルタ・デ・アゼイタオン」を購入したお店はコチラ】
コンフェイタリア・アヴェニダ・パステラリア・ラモス
/ Confeitaria Avenida Pastelaria Ramos
住所:Av.Dr.Lourenco Peixinho, 3800 Aveiro, Portugal
HP:http://pastelariaramos.com/
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*世界一周の旅を経て、
お菓子ブランドをスタート!
Follow @traveling_pp
最中のルーツに会えるなんて、面白いですね。
ルーツだという史実は残っていないようなのですが、あまりにもそっくりだったので、きっと何かしらの繋がりはあるんじゃないかな〜と思いましたよ!