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リスボンのパティスリーは、どこを見渡しても黄金色!?


ポルトガルの首都・リスボンは、噂に違わず郷土菓子の宝庫♪ 街を歩けば、立ち並ぶ建物の10軒に1軒はパティスリーと言っても過言ではありません!

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スイーツは、フランスなど他のヨーロッパ諸国にのような華やかさはありませんが、どれも素材がしっかりとしていて、初めて食べるものもどこか懐かしい味わいで……ここリスボンでは、まさにお菓子の原点を感じられます。

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そして特筆すべきは、ショーケースを覗けば、とにかく黄金色、一色だということ! これは、ポルトガルのスイーツには、卵黄と砂糖がたっぷり使われているためなのです。

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・・・これらポルトガルの郷土菓子の多くは、元々は修道院で誕生したものだということをご存知でしょうか?

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ポルトガルではかつて、修道士となるための支度金の代わりに、鳥や卵を教会に納める習慣がありました。そういった背景もあって、中世の修道院ではなんと、僧服やシーツの糊付けに大量の卵白が利用されていたのです!

そして、副産物の卵黄も捨てずに活用しようという動きの中で、卵黄を使ったお菓子作りの文化が修道院で育っていった……というわけなのでした。

さらに、大航海時代のポルトガルの繁栄の中にあって、修道院も莫大な富を得ることとなり、それによってイスラム地域からもたらされた貴重な砂糖も贅沢に使うことができたため、この時代に多くのお菓子が誕生したのだそうです。

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・・・そんな歴史あるポルトガルの郷土菓子の中でも、絶対に欠かせないのが「Doce de Ovos/ドース・デ・オヴォシュ」。現地では「オヴォシュ」「オヴォシュ・クリーム」とも呼ばれる、“甘い卵黄のベース”です。

それは、日本で言うところの小豆を使った「あんこ」のように、硬さや形を変化させた様々な使い方・食べ方が存在していて、実に多くのポルトガルのお菓子に用いられています。

ちなみに、同じ卵ベースと言っても、カスタードクリームとは全く別の代物。「卵 + グラニュー糖のシロップ +(場合によっては)コーンスターチ」……といった構成で、黄身の味がストレートに感じられ、甘さも強めです。

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・・・というわけで、ポルトガルに降り立ったばかりの私は、まずは基本となるドース・デ・オヴォシュを出来る限りそのままを味わってみたい!…と思い、そして選んだお菓子がコチラ。

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“甘い卵黄のベース”が固形状になっていて、外側に薄っすらと糖衣を纏った、まさにドース・デ・オヴォシュをほぼそのまま味わえる一品(一個 €0.5 ≒¥63)。

さて、お味はというと・・・

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・・・一口サイズではあるけれど、日本人の私にとってはものすごくパンチの効いたお菓子! 強烈な甘さはもちろん、卵黄の香りと味がダイレクトに口の中に広がっていきます。

このドース・デ・オヴォシュが、どのようなお菓子に、どんな形に変化して、どのように隠れているのか……これからのポルトガルの郷土菓子との出会いが、楽しみで仕方ありません♪

あや
 


【今回「Doce de Ovos/ドース・デ・オヴォシュ」を購入したお店はコチラ】

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コンフェイタリア・ナシオナル /Confeitaria Nacional
住所:Praca da Figueira18-B, 1100-241, Lisboa, Portugal
HP:https://confeitarianacional.com/


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*世界一周の旅を経て、
お菓子ブランドをスタート!




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