やっぱりコロンビアにもあった!トウモロコシを使った郷土菓子♪
コロンビアの首都・ボゴタに滞在中、宿泊先のスタッフの方から受けた注意によると、旅行者は気軽には訪れない方がよいと指定された区画が、ボゴタ市内に多くありました(2016年当時)。
ただしセントロ(旧市街)、その中でも特に「カンデラリア地区/ La Candelaria」には大学があるため、昼間は学生たちで賑わう比較的治安の良いエリアである、ということでした。
そんな、カラフルな建物が連なるカンデラリア地区を散策していると、とってもキュートなお店を発見!
入店してみると中には、少量だけど、きれいにスイーツが並べられていました。
コロンビアの郷土菓子が見つかるかも?…と、期待を胸にショーケースをのぞくと、そこにはひと際目を引くお菓子が。
その名も「Envuelto de mazorca/エンヴエルト・デ・マソルカ」。
直訳すると「トウモロコシ包み」という意味で、名前のとおり、トウモロコシを使った郷土菓子でした!
photo by LoggaWiggler
インカの時代から、南米の人々にとっては欠かせない食べ物のひとつ、トウモロコシ。
そのトウモロコシを使った伝統的な料理は、食事用・スイーツ用ともに南米各地で確認することができましたが、地域によってその調理法はさまざま。
※例えば、↓トウモロコシを使ったボリビアの郷土菓子
*世界の郷土菓子* ボリビアの「Api/アピ」
その中にあって「エンヴエルト・デ・マソルカ」 は、しっかりと冷やして、コーヒーのお供として楽しまれる、コロンビアならではの郷土菓子なのだそうです。
なお、こちらのお店では一個 $1,500 ≒¥60。
包みになっているトウモロコシの皮をそっとはがして、フォークで頂きます♪
さて、お味はというと・・・
ひと口食べただけで、トウモロコシの香りが口の中にふんわりと広がります。甘さ控えめでやさしい味わいのため、酸味のある干し葡萄がちょうど良いアクセントに!
日本人の私にとっては、見た目も味も非常に斬新!…と感じるこの郷土菓子。
お店の方に作り方を聞いてみたところ、生のトウモロコシの実をほぐし、チーズ・バター・卵・少量の砂糖と共にペースト状にしたものを、トウモロコシの皮で包み蒸す…とのこと。
調べてみると他にも、コーンミールやコーングリッツに水分を加えながら、手で纏めるレシピもあるそうです。
しかし今回頂いたもののように、トウモロコシの実を残し、つぶつぶとした食感を出せるのは、前述の作り方ならではかもしれません。
photo by Wokandapix
南米ではトウモロコシが非常に安価なことはもちろん、日本のそれとは違って水分量が少なく、甘みも弱いため、このように手を加えて料理として出されることが非常に多いのですが…、
逆にいえば、水分量が多く、甘みの強い日本のトウモロコシでこの郷土菓子を作ったら、もっとおいしいものが出来上がるのでは?
そのまま頂くだけでも、十分おいしい日本のトウモロコシ。素材が良すぎるあまり見過ごしがちだったけど、日本に帰国したら、積極的にお菓子作りに取り入れてみよう!…と、アイデアの幅をを広げてくれた、コロンビアの郷土菓子なのでした。
あや
【今回「Envuelto de mazorca/エンヴエルト・デ・マソルカ」を購入したお店はコチラ】
ブリコラへ/BRICOLAJE
住所:Cl11, ♯2-24, Bogota, Colombia
HP:なし
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*世界一周の旅を経て、
お菓子ブランドをスタート!
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Bogotáは、安全な場所がないのではなく時間や振る舞いによって、安全でも危険にもなります。南米の歴史に重要な名所もあり、北米やヨーロッパからの旅行者が多いです。誤解されないようにコメントしました。
はじめまして。コメントありがとうございます。
改めて読み返したところ、言葉足らずで、確かに誤解を招きかねない表現でした。
あくまで、当時の私たちが現地で見聞きしたことであるということを前提に、該当部分を加筆・修正しました。
ご指摘ありがとうございます!