post

インカ時代から続く、紫トウモロコシの七変化マジック


その国、その土地の食文化は、朝食のスタイルひとつとってみても様々。そしてここボリビアはラ・パスでも、とっても気になるスタイルを目にすることができました。
 

api_1a

レストランやカフェのドリンクメニューに、コーヒーやお茶と並んで必ず目にする「Api/アピ」という文字。これは、ボリビアの伝統的なローカル ホットドリンクです。
 

api_1b

日本の喫茶店では「トースト&コーヒー」のモーニングセットが一般的なように、ここボリビアでは「揚げパン&アピ」が定番のセット。
 

api_2

小麦粉を揚げた「ソパイピージャ/Sopaipillas」と一緒に食べるのも、人気のようです。


国土の約1/3をアンデス山脈が占め、“高原の国”とよばれるボリビアでは、夏であっても朝方はかなり冷えこみます。湯気立つ温かい「アピ」を、地元の人々は屋台やカフェで、ジョッキでゴクゴク!

みんな本当に美味しそうに飲み干すので、もちろん私もチャレンジ。見た目は赤紫、中にはツブツブが見られ、トロミがあります。
 

ゴクゴク・・・
 

「!!??」

…何だろう? この表現し難い味は?

強いて言えば、「おしるこ」から甘みを引いて、フルーティにしたような味わい…とでも言いましょうか? ほどよい酸味とほんのりスパイシーで、個人的にはとっても好きなテイスト!


・・・そして、地元の方に聞いてみてびっくり!

私は勝手に、アサイーやベリーなどの類いのフルーツドリンクかと思ってましたが、「アピ」とは紫トウモロコシの粉末を使ったドリンクなのだとか…。

まさか、飲み物までもがトウモロコシ由来とは!!

api_3

中南米には多種多様なトウモロコシが栽培されていますが、その中にあってボリビアは、紫トウモロコシの原産国のひとつ。(実際の見た目は、紫を通り越して真っ黒!)

紫トウモロコシにはアントシアニンがたっぷり含まれているそうで(ポリフェノールの赤や紫の要素で、赤ワインにも含まれている成分)、確かに「アピ」はホットワインのような独特の香りもして、まるでブドウのようなフルーティさもあります。  

また、お店や家庭によってアクセントの付け方はさまざま。レモンなどで酸味を加えたり、バナナなど果物をまぜたり、さらにはアニスやシナモンなどスパイスを足すこともあるそうです。


ここボリビアでは、数千年前のインカの時代にも、紫トウモロコシの原種が食されていたと云われます。

api_4

そして現代でも、「アピ」はもちろん、紫トウモロコシを使ったゼリーやアイスクリームなどにカタチを変えながら、地元の人々に愛され続けています。
 

api_5

さらに、皮は「チマキの皮」に利用され、芯は「薪」に使われるなど、紫トウモロコシは、生活のそこかしこに七変化して登場。捨てる部分はほとんどないと言われるほど、ボリビアの人々にとても大切にされている植物なのだそうです。
 

インカの時代から脈々と受け継がれる紫トウモロコシのマジックを、「アピ」という栄養満点ドリンクを通じて、身を以て体感できたのでした。

あや

________________________


\世界一周を終え、カフェをopen/



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。