post

アラブを旅してやって来た、アーモンド香るスペインの郷土菓子


今回紹介するのは、フランスでは「Nougat/ヌガー」、イタリアでは「Turrone/トゥローネ」とも呼ばれ、世界中で愛されるお菓子。

dsc_0179_filtered

それは、焙煎したアーモンド + ハチミツ + 砂糖 + 卵白を主な材料として作られたお菓子で、スペインでは「Turron/トゥロン」と名付けられています!

スペイン国内だけでも様々な種類がありますが、その中でも最も伝統的な2種類を選んで、実際に購入してみました。

それが「Turron de Alicante/トゥローン・デ・アリカンテ」と、「Turron de Jijona/トゥローン・デ・ヒホナ」(それぞれ一本 €5 ≒¥615)。名前は共に、スペイン・バレンシア州の地名が由来しています。

dsc_0956_filtered

まずは、ハードタイプの「Turron de Alicante/トゥローン・デ・アリカンテ」。こちらは “元祖トゥロン” とも言われ、内容としてはフランスのヌガーに最も近いものです。

dsc_0188_filtered

主な材料である、焙煎したアーモンド + ハチミツ + 砂糖 + 卵白に火を入れて、そのまま固めたもの。アーモンドが丸ごと、もしくは大きく砕かれた状態でゴロゴロしていて、噛めば噛むほどアーモンドの香ばしさが感じられます。

dsc_0955_filtered

そしてお次は、ソフトタイプの「Turron de Jijona/トゥローン・デ・ヒホナ」。こちらは “スペイン独自のトゥロン” と言われています。

dsc_0191_filtered

主な材料である、焙煎したアーモンド + ハチミツ + 砂糖 + 卵白に火を入れて固めたあと、さらに粉末にして練ったもの。

柔らかいこの生地は、口の中ですぐに崩れると同時に、油分を多く含んでいる(※粉にしたアーモンドを練ることで起こる作用)ため、ほろほろと溶けていきます。

繊細な柔らかさもありながら、サクサクしているその食感は、病みつきになるかも!

dsc_0071_filtered

これらトゥロンの歴史的は古く、アンダルシア地方がイスラム勢力に統治された際に生まれたとされています。

8世紀〜15世紀の間にアラブ圏から伝わったと考えられていて、元々はアラブ人の医師が考案した、「ローストしたアーモンドとハチミツを練り合わせた栄養食品」であった……という説もあります。

16世紀の文献には既にレシピとして残されていて、この地方ではその頃から、クリスマス時期に食べられる特別なお菓子の一つとして親しまれていました。

さらに日持ちもするということもあって、クリスマス期間中だけでなく、食後に濃いめのコーヒーと一緒に少しづつ食べる……という習慣が生まれたのだそうです。


今まで他の国で食べたこの類いのお菓子の中でも、こんなにもアーモンドの凝縮された香りを楽しめるのは、まさにアーモンドの産地・スペインならでは!

アラブからの長い旅を経て、ついにはスペインの “日常” となった「トゥロン」を味わって、改めて郷土菓子ストーリーのおもしろさを体感したのでした♪

あや
 


【今回「Turron/トゥロン」を購入したお店はコチラ】

DSC_0074a

パステレリア・イサール/Pasteleria IZAR
住所:Calle Mayor, 2, 20003 San Sebastián, Guipúzcoa, España
HP:http://www.pasteleriaizar.es/


________________________


\世界一周を終え、カフェをopen/



2 thoughts on “*世界の郷土菓子* スペインの「Turron/トゥロン」

  1. 文ちゃんの説明では登場する郷土菓子が皆美味しそうで、味わってみたいものばかりです。

    • 太田さん、いつもありがとうございます☆

      帰国したら、美味しい郷土菓子の再現も頑張るので、ぜひぜひ食べてご意見くださいね♬

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。