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エクアドルの郷土菓子は、“お魚型”クッキー!?


他の南米諸国と同様、エクアドルの人々も甘いものは大好きなようで…首都・キトでは、夜遅くまで開いているお店が多く、地元のお客さんで絶えず賑わっています。

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そして驚くべきは、パティスリーやブーランジェでは、量り売りの焼き菓子を多く目にするということ。一個単位ではなく、紙袋にゴッソリと入れてお買いものする地元民の姿は衝撃的!

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中でも、特に人気はこれだ!…とお店の方が教えてくれたのが、「Melvas/メルヴァス」というエクアドルの郷土菓子。

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チョコレートを少しディップしてあるクッキー(一個US$0.5 ≒¥57)です。

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実際に食べてみると、サクサクのクッキーはバターの香りがして、贅沢な味わい♪

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また、チョコレートをディップしているだけでなく、2枚のクッキーの間には「Mora/モラ」という、エクアドル産の木苺のジャムがサンドされています。

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興味深かったのが、他のどのお店でこのお菓子をみても、 大きさは違えど、必ず同じカタチ(星型の口金で絞って焼かれたクッキーを2枚使用)をしているということ!
 

不思議に思い、その理由を調べてみると・・・

「メルヴァ/Melva」とは、「ラウンド・フィッシュ/Round Fish」胴の丸いお魚のことを意味するそうです。

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なるほど、わざわざクッキーを2枚使用しているワケがわかりました。確かに横から見てみると…プックリ分厚く焼かれたクッキーは、 ヒラメやカレイではなく、カツオのようなシルエットに近いかな?

なお、「メルヴァ」は大西洋で獲れる、特にスペインでは定番のお魚

それを踏まえると「メルヴァス」というお菓子は、植民地時代にスペイン人によってもたらされた可能性が高いと考えられます。

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現地の人に聞かなければきっと“郷土菓子”だとは気がつかなかったであろう、メルヴァス。

見た目も味も、いたって普通のチョコサンドクッキー。それがまさか、南米ならではの歴史の痕跡を感じさせるお菓子だったとは!

全く予想できない発見と驚きは、まるで宝探しのよう。そんな“世界の郷土菓子を巡る旅”に、またひとつ心踊るページが増えたのでした♪

あや
 


【今回「Melvas/メルヴァス」を購入したお店はコチラ】

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パナデリア・ス・パン・デ・アンバト/Panaderia su Pan de Ambato
住所:Venezuela y oriente, Quito, Ecuador
HP:なし


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*世界一周の旅を経て、
お菓子ブランドをスタート!




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