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世界で最も標高の高い都市で、逃亡→動悸の負のサイクル…

【day】25~26日目
【route】ウユニ→ポトシ

 

前回の「旅の日記」に綴ったとおり、ウユニ塩湖の奇跡の絶景を拝むことができた私たち。

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ウユニの町にも別れを告げて、次はボリビア南部の都市、ポトシを目指します。
 

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ラ・パス世界で最も標高の高い首都でしたが、あくまで「首都」限定の話。では、首都に限らない、世界で最も標高の高い都市はどこ?…というと、それがポトシなのです。
 

同じくボリビアのエル・アルトや、ペルーのラ・リンコナダなどといった都市もあるので、正確には、世界で最も標高の高い都市の「ひとつ」ということになるけれど、いずれにせよ、それはもう普通に考えたら、本来、人が住むべきようなトコロではありません。

なんてったって、標高は約4070m。富士山よりも300m程も高い地点で、日常生活を送らねばならないのだから…。


1987年にユネスコの世界文化遺産に登録されたポトシ市街

一体そこには、どんな世界が広がっているのだろう? あまりにも想像がつかなすぎて、好奇心のままに、私たちはポトシに行くことを決めたのでした。
 

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…というわけで、ウユニの町を出発。ポトシまでは、「ディアナ・ツアーズ/Diana Tours」社のバスで約4時間(一人 Bs.30 ≒¥450)の道のり。
 

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夕方にウユニを出たため、ポトシに到着する頃にはすっかり夜。
 

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宿は「ラ・カソナ・オスタル/LA CASONA HOSTAL」(一泊一室 Bs.90 ≒¥1,350)をおさえて、ひと安心。
 

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ちなみに、「マチュピチュ⇄ウユニ」のルートは、日本の旅行者の定番ルートのため、これまでは道を歩けば日本人に会わないことはなかったけど、さすがにここまで来ると、全くと言っていいほど見かけなくなりました。
 

とりあえず夕飯だけでも食べなきゃと、早速、夜の街へと繰り出すも、まだPM9:00台だというのに、空いているのは飲み屋ばかり。

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かろうじてゴハンも食べられそうな店を見つけて入ってみると、ちょっとたちの悪そうな酔っぱらいがチラホラ。実際、何度かこちらにもカラんできて、あまり雰囲気は良いとはいえない、ポトシの夜なのでした。


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さて、翌朝。

昨夜は暗すぎてわからなかった街の全貌を把握しようと、さんぽ開始。

繰り返しますが、ここは標高約4070m。普通に考えたら人間は住まない方がよいだろう、という高さなわけですが、さてさてどんな様子なのかというと…
 

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…予想以上に大きな街!


それもそのはず、現在でも約11万もの人々が暮らすここポトシは、16世紀に銀鉱山で栄え、スペイン植民地支配の財政を支えた、南米屈指の“銀の町”だったのだとか。

島根県の「石見銀山」と並んで、「ポトシ銀山」の名は、かつて世界に轟いていたのだそう。

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しかしその後、銀鉱脈は尽き、衰退の一途をたどっていたものの、20世紀初頭には錫(すず)の地下資源を発見。少しずつ活気を取り戻しつつあったけれど、その資源ももうすぐ底をついてしまうのだとか…。
 

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ちなみに、鉱山で働く人々の日給はわずか¥350~¥400程度。労働環境も劣悪で、一般的には13歳頃から働き始め50歳頃に退職、しかし、その後は粉塵の影響で胸を患い、早くに亡くなる方が多いそう、、、
 

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しかし近年では、ウユニ塩湖への観光の基点となっていたり、鉱山ツアーが人気を博していたりと、少しずつ観光の町としての成長も遂げているようで、ここでも「ツーリズムは、いいね」と夫は頷くのでありました(笑)
 

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さて、そんなポトシですが、今日は土曜日とあってか、町の中は人でいっぱい。人口11万人の都市なので、賑わっているのは納得なのですが、不思議なのは…
 

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…晴天なのに、合羽を着ている人が多いのは、なぜ??
 

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…晴天なのに、道が濡れているのは、なぜ??


頭の中に「?」がいっぱいのまま歩いていると…
 

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お祭り仕様の民族衣装を着た、インディヘナの女性を発見!
 

「お祭り仕様」だということは、さすがにもうひと目でわかりますよ~。

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なんてったって、ペルーはプーノ、ボリビアはコパカバナと、偶然にもインディヘナのお祭りに2連続で遭遇してますから…!(写真はプーノのお祭りの様子)
 

↓そのときの記事はコチラ↓

インディヘナのダンスに、阿波踊りを憶わずにいられない

【 3カ国目】ボリビアに到着しました!

 

そして、予想は的中・・・

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・・・インディヘナのみなさんによるお祭りが、盛大に開催されていたのでした!
 

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しかし、決して祭り好きではない二人なのに、この遭遇率は我ながらスゴイ…(笑) おそらく、インディヘナ文化圏地域のお祭り週間に、偶然訪ねて来ていたのかな?
 

いやはや、運が良いね~と二人でニヤニヤとしていたら、顔にポツリと水が。あれ?あんなに晴れてたのに雨かな?…と思ったら、

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目の前に、びしょ濡れのダンサーのみなさんが!?

よく見ると、観客から投げ込まれる水風船や、得体の知れない泡入りの水鉄砲で、悲惨なくらいビチャビチゃにされてるじゃないですかー!

しかも観客は手加減なしなので、たまに「え?それはダメでしょ?」とヒイてしまうくらい、思い切り女性ダンサーの顔に命中したりするのだけど、喰らった本人は顔色ひとつ変えず、ただひたすらに踊り続けます。

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楽器を持ってる演奏者に対しても、それは容赦なし…。

タイの「水かけ祭り」みたいなものなのかな…? なるほど、合羽を着ている人が多かったのも、晴れているのに道が濡れているのも、そういうわけかと合点がいったのでした。


そして、しばらくぽか~んとお祭りの様子を眺めていた私たち。

…が、「痛っ!」と、突然声を上げる妻。
 

「背中になにか当てられた!」 …と、険しい表情。

それを聞いた夫が慌てて後ろを振り返ると、不発に終わった水風船が地面にコロリ。そしてその先には、ニヤニヤと笑う、地元の少年たち。
 

このやろー! 祭りのドサクサに紛れて、こっちを狙ってきたなー!…と怒り心頭。

ペルーやボリビアを歩いているとアジア人は差別的な発言を受けることもしばしばなので、恥ずかしながらその鬱憤もあり、もはや不発弾を投げ返してやろうか!…という勢いの私たち。
 

・・・が、ふと冷静になって周りを見ると、水風船を当てられているのは、私たちだけじゃない…??

「観客→ダンサー」への水かけの構図が基本なのだけど、「観客→観客」の水かけの構図もよく見れば非常に多い上に、それに対して誰一人として怒っていない! いや、むしろ、水をかけられた側も「あ~やられちゃったわ~♪」と、なんなら楽しそう!
 

なるほど、別に差別的な意味で水風船をぶつけられたわけではなく、ある意味、私たちは祭りの参加者として認めてもらっているようなのです。

そして、水をかけられることに対して怒るのは、どうやら“粋”ではないらしい。水をかける意味はよくわからないけど、なんとなく、このお祭りの中での振る舞い方はわかったような気がする・・・
 


・・・でもね!


標高4000m以上だから、水かけられるとめちゃくちゃ寒いのよ!

しかも、地元の人はすぐに家に帰って着替えればいいのだろうけど、旅行者は一度濡れるとキツいのよ!

もっといえば、水ならまだしも、たまに謎の白い泡をかけてくるとか、本当にやめて~~~~!


・・・というわけで、見物だけでは済まされないことを知った私たちは、お祭りエリアからそそくさと逃亡。どれだけ必死に逃げたかというのは、この間の写真が一切がないことで、おわかり頂けるかと思います(苦笑)

「どうせなら、それも楽しめよ」って言われそうだけど、どこからともなく水風船を投げつけられるのって、けっこうな恐怖…。しかも、空気が薄くて、ただでさえ呼吸を整えるのに必死だというのに…。(結局その後、2回ほど喰らったけど…)


・・・しかも、弱り目に祟り目とはまさにこのことで、避難しがてらレストランで昼食を食べていたところ、妻の体調が急変。

動悸がする…と、椅子にまともに座っていられない状態に。
 

ええ、そうなんです。これっておそらく、高山病の初期症状なんです。そのため食事は切り上げて、すぐさま宿に戻り、妻はそのままベッドにパタリ。

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少しだけでもなにか口に入れておかなきゃと、夫がバナナを手渡すものの、食べる気力がなく、見つめたまま停止してしまった妻(苦笑)
 

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ついさっきまでは、こんなに元気だったのに…。高山病は、突然やってくるのが恐いのです。


それにしても、南米の旅はペルーはリマから始まり、だいぶ高地順応はしてきたつもりだけど、まさかここにきて高山病の症状が出てしまうとは、、、

…と思ったけど、振り返ってみれば、なるほど当然かも。

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ポトシの街は慢性的な渋滞で、排気ガスの充満が半端じゃないのです。ただでさえ、とんでもなく空気が薄いのに…。

そして、そこに追い打ちをかけるような、水風船被弾を回避するための緊張感…。こんだけ負の要素が揃っていれば、そりゃあ呼吸が浅くなるに決まってます。
 

恐るべし、世界で最も標高の高い都市!(苦笑)
 

結局、高山病の薬を飲んで安静にしていたら、小一時間程度でよくなった妻。

それでも、「早く低地に戻りたい!」…という気持ちが強すぎて、正直、ポトシの街をじっくり見れなかった未練を感じるどころか、明日パラグアイ向けて発つことを、もはや心待ちにしてしまうのでした。

しかし、恐怖の「水かけ祭り」からだけは逃れられないことを、このときは知る由もない二人なのでありました、、、

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\世界一周を終え、カフェをopen/



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