post

ペルーでの失敗を経て、ついにボリビアで取材成功!?

【day】23日目
【route】ラ・パス


前回の「旅の日記」に綴ったとおり、ウユニ行きはラ・パスで発生したストライキの影響もあり延期。

しかし、私たちにとっては不幸中の幸い。

lapaz_28

昨日訪ねたラ・パスのパティスリーで、郷土菓子の取材に挑戦ができる!

…とはいえペルーはクスコのカフェでは、アポイントを取り付けたはずが翌日はなぜか掌返しで取材NG!…という苦い経験がある私たち。本当に郷土菓子を一緒に作らせてもらえるのか、まだまだ油断はできません。

不安と期待を胸に、再び、昨日訪ねたパティスリーへ。
 

lapaz_25

こちらが、昨日写真に収めておいた、お店の入口の様子。ここを目指して、記憶を頼りにラ・パスの街を歩いていきます。
 

そして、少し迷いながらも、無事到着すると・・・
 

bolivia2_4・・・ん!?

bolivia2_5

・・・んんん!?

bolivia2_6

・・・閉まってるーーー!
 

偶然外に出てきた、お隣に住んでるおじさんに聞いてみると、一言。

「今日は休みだぜぇ。」


そ・そ・そりゃないよ~~~! 今日だったら一緒にAlfajores/アルファフォーレスを作らせてくれるって言ってたじゃないかー!

・・・まぁでも、今回のケースは仕方ない…。本来であれば、昨夜にはウユニに向かっているはずだったから、きちんとしたアポイントを取っていなかったわけだし、、、

…とはいえ、このためにウユニ行きの見送りを是とした私たちとしては、ややヘコみ気味。

bolivia2_7b

さすがの旅するパティシエも、今回ばかりは郷土菓子ではなく、チキンをやけ食いです。
 

しかし、せっかくラ・パスに延泊したのに、このまま引き下がるわけにはいきません。気を取り直して、作戦会議。

前提として、「地元に人気で」「厨房があって」「今日、一緒に作らせてくれる」パティスリーかカフェをもう一度、探さなければいけません。


以下、二人の会話。


:「夕方までに、またイチからパティスリー&カフェ探しは現実的じゃないね…」

:「うん…。しかもアルファフォーレスは作り置きが多いみたいだから、今日作らせくれるっていうのは、かなり奇跡的なタイミングじゃないと無理かも…」

:「でもそれってさぁ、逆に考えれば、アルファフォーレスにこだわりすぎる必要なくない?」

:「うん?」

:「しかもアルファフォーレスって、ボリビアに限らず、南米全体の郷土菓子だよね?」

:「うんうん?」

:「だったら、なにがなんでもアルファフォーレス!ってコチラからリクエストするのではなく、向こうにおすすめのボリビア郷土菓子&今から作らせてもらえるものを委ねた方がいいと思うんだよね」

:「なるほど。でも昨日訪ねたパティスリーとカフェでは、アルファフォーレス以外には郷土菓子らしい郷土菓子は見当たらなかったんだよね…」

:「そこでなんだけど、パティスリーやカフェにもこだわらなくていいと思うんだ」

:「!?」

:「いや、ラ・パスを歩いてて思うんだけど、やたらパンがいっぱいあるでしょ。だから、ベーカリーをあたってみるのはどうだろうか?」

:「!!?」

:「パン屋には郷土菓子なんてなさそうにも思えるけど、素人目からすると、日本の“パン”とボリビアの“パン”の位置付けは、少し違うようにも見えるんだよね」

:「うん」

:「ここは日本じゃないからね。たぶん、ちょっとしたことでも、うちらの思い込みなんてあっという間に覆されると思うんだ」

:「うんうん」

:「ってことで、昨日立ち寄った、地元人気が高かったベーカリー覚えてる?」

lapaz_23a

:「うん!」

:「ダメ元で、そこに取材依頼かけてみない?」

:「うんうん!」

:「あそこのパン、最高にうまかったし、取材できなくてももう一回食べたい(笑)」

:「よし、行ってみよー!」



…かくして、 昨日訪ねたベーカリーに微かな期待を寄せて、再び歩き始めた私たち。
 

bolivia2_3b

例のごとく、ラ・パスの厳し過ぎる坂道を行き…
 

bolivia2_9

到着! …こちらは今日も開いていました(笑)
 

bolivia2_10a

そして、おもむろに取材をお願いしてみると…


なんとなんとなんと・・・
 

bolivia2_11

ボスから、快諾頂きましたーーー!!!

先ほどの作戦会議のとおり、一緒に作らせてもらうものは、こちらがリクエストするのではなく、お店側に委ねることに。ただし、条件はあくまでも、この土地の“郷土菓子”であること。

すると・・・
 

bolivia2_12a

「イエマ/Yema」 というラ・パスのパンを、一緒に作らせてもらえることになりました!

「パンは郷土菓子じゃなくない?」…と思ったアナタ。大丈夫、パンはパンでも、これは単なるパンではございません。「イエマ/Yema」は間違いなく、ボリビアの郷土菓子だったのです。
 

一緒に作らせてもらった様子を、チラ見せ。

bolivia2_13a

bolivia2_16a

bolivia2_14a

bolivia2_15b

まさかこの郷土菓子から、ボリビアの歴史、そして地球の裏側にいる職人の想いを知ることができるなんて、想像もしていませんでした…。

この取材の詳細は近日中に、夫が誌面(SWEETS TRAVEL BOOK)にまとめますので、どうぞお楽しみに♪
 


現地で郷土菓子を作らせてもらう際の反省点
● ターゲットの郷土菓子を自分たちで限定し過ぎない
● 「郷土菓子」を日本の常識で定義しすぎない

________________________


*世界一周の旅を経て、
お菓子ブランドをスタート!




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です