post

「イグアスの滝」を間近に見られるという、“アルゼンチン側の眺望”やいかに…


前回の「旅の日記」に綴ったとおり、アルゼンチンはプエルト・イグアスに到着した私たち。

ブラジル側(フォス・ド・イグアス)からの見学に引き続き、ユネスコの世界自然遺産「イグアス国立公園/Parque National do Iguacu」、そして世界三大瀑布の一つ「イグアスの滝/Cataratas do Iguacu」へと向かいます。

DSC_0746

「イグアスの滝」は、ヴィクトリアの滝と並ぶ“世界最大の滝”ということで多大なる期待を寄せて臨んだものの、ブラジル側からの眺望はやや拍子抜け。
 

こんなもんじゃないだろ、イグアスの滝!!

…というわけで思い切って、アルゼンチン側からも見学することを決めた私たちなのでした。

DSC_0071

・・・といういわけで、アルゼンチン側から「イグアス国立公園」へ、いざ突入!

02DSC_0075

入園料は一人$260 ≒¥2,080。ブラジルよりややお高めです(一人R$57.30 ≒¥1,719)。
 

DSC_0078

イグアスの滝は、ブラジルとアルゼンチンの国境にまたがっていて、ブラジル20%、アルゼンチン80%という割合。つまり、ブラジル側とは違って、アルゼンチン側は一日で歩いて見て回ることは到底不可能。

03DSC_0232

そのため公園内には鉄道が走っていて、駅を起点に滝をめぐる遊歩道が整備されています。なお、鉄道の乗車料は入園料に含まれているので、気にせず何度でも乗れます。

Exif_JPEG_PICTURE以前の記事で綴ったとおり、今回は、日系ブラジル人の遠藤さんが公園内を案内してくれます。まずは一番遠い「悪魔ののど笛」を目指すのがベスト!…とのことで、鉄道に揺られ終点を目指すことに。

04aDSC_0083

美しい景色の中を、ガタゴトと揺られること約15分。

05DSC_0086

終点に到着! そしてここから、遊歩道ウォーキングが始まります。

06DSC_0103

川の上に架けられた遊歩道。歩いていると最高に気持ちいいのだけど、水流があまりにも激しくなると、橋が破壊されることもしばしばなのだとか…ブルブル。

07DSC_0115

出ました! 激しい水流で、滝つぼの水が上空まで、霧のように舞い上がる現象。あそこが「悪魔ののど笛」に間違いナシ!

08DSC_0206

駅の終点から遊歩道を歩くこと約15分・・・

09DSC_0127

・・・ついに見えた! 「イグアスの滝」の中で最大級の滝「悪魔ののど笛」!!

DSC_0888

ちなみに、ブラジル側の「悪魔ののど笛」の眺めはこんなカンジでしたが(水しぶきでもはや何も見えなかった)…

11DSC_0138

…アルゼンチン側からの眺めがコチラ!!

13DSC_0183

「悪魔ののど笛」を真上から見ているということなんですが、やっぱり水流が激しくて、もう何がなんだかよくわかりません。

Exif_JPEG_PICTURE

でも、迫力はさすが。やや恐怖を覚えるくらいの水の勢い、そして近さです。「自殺の名所でもあるんだよ〜」とサラリと教えてくれたガイドさん…ブルブル。
 

ちなみに、「悪魔ののど笛」は飛沫でよく見えないけど、その周辺の滝の眺めはお美しいのです。

15DSC_0153

15aDSC_0163

16DSC_0174

 

・・・と、「悪魔ののど笛」の見学を終えて、

17DSC_0208

再び遊歩道を歩いて、駅へと戻ります。
 

18DSC_0258

そして今度は、下流の方の滝見学がスタート。

19DSC_0294

こちらは、緑の中の遊歩道をテクテク。

そして道すがら、木々の間から、大小さまざまな滝が出迎えてくれます。

20DSC_0310

21DSC_0319

26DSC_0350

23DSC_0327

27DSC_0372

28DSC_0383

Exif_JPEG_PICTURE

30DSC_0396-1

32DSC_0436

33DSC_0440

34DSC_0448

Exif_JPEG_PICTURE

36DSC_0467

37DSC_0476


・・・確かにブラジル側のように、滝の全体像を捉えることはできないアルゼンチン側からの見学。

でも、遊歩道をのんびり歩きながら、それぞれ違った表情の滝と出会えるロケーションは、非常に趣きがあって、個人的にはブラジル側よりも満足度が高いように思います。

やや拍子抜けしていた「イグアスの滝」だったけど、おかげでようやく「さすが、“世界最大の滝”!」と素直に感動することができました。
 

ちなみに、「イグアス国立公園」は滝だけではなく、生物多様性も魅力のひとつだったりします。


DSC_0225

ウラモジタテハ
羽に数字「88」の紋様をもつ、この地域特有の蝶。ガイドさん曰く、“幸運を呼ぶ蝶”なのだとか。
 

DSC_0393

カイマン
ワニ目アリゲーター科のワニ。遊歩道の下を流れる川にサラリといるので、なかなかビビります。
 

DSC_0244

アナグマ
国立公園のマスコット的扱いのアナグマ。探さなくても、道を歩いていればそこら中で見かけます。
 

DSC_1037

アナグマに関しては、人間に慣れすぎてこんな状態。

DSC_0235

しかし、当然触れてはいけなくて、こんな被害が後を絶たないようです。

DSC_0736

妻が背後から奇襲に遭い、まんまと食べ物を奪われたのは、ここだけの秘密。
 

国立公園内には、ほかにもヒョウやジャガー、バクも生息しているというのだから驚き! もちろん、観光客に開放されているエリアで、それらの大型動物に遭遇するということは、まずないけれど。


 

・・・というわけで、夫にとってはこれで、

世界三大瀑布を訪ねる旅、「完」!


…と相成りましたが、旅オタクとして至極勝手にインパクト順でランキングを付けると、
 

IMG_3905

1位=ヴィクトリアの滝(サンビア〜ジンバブエ)
 

31DSC_0424

2位=イグアスの滝(ブラジル〜アルゼンチン)
 

niagara-falls

3位=ナイアガラの滝(アメリカ〜カナダ)
photo by Free-Photos

・・・と、どうしても「ヴィクトリアの滝」の不動の首位は譲れないのでした。

やはり大きなインパクトを生むのは滝の「落差」なのかな、と思いつつ…

【参考…最大落差】
1位=ヴィクトリアの滝(108m)
2位=イグアスの滝(82m)
3位=ナイアガラの滝(51m)
 

…風情あるアルゼンチン側からの見学は、大人の乙な滝の楽しみ方を教えてくれたように思います。40歳頃には、「結局、イグアスの滝が一番」とか言ってそうな気がしなくもないのでした。

________________________


*世界一周の旅を経て、
お菓子ブランドをスタート!




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です