フランスの郷土菓子を、大胆に変身させた、バスクの郷土菓子!?
近年「美食の街」として世界的脚光を浴びている、スペインはバスク州のサン・セバスチャン。
ここに来ればきっと、バスク地方の郷土菓子にたくさん出会うことができるに違いない!…と踏んでやって来たわけですが・・・
・・・この通り! 期待通り、パティスリーを訪ねれば郷土菓子がずら〜り♪
そして、数ある郷土菓子の中から、まず今回紹介するのが、こちらの「Pantxineta/パンチネータ」。20世紀初頭にこの街で生まれたという、まさに生粋のバスクの郷土菓子です!
サクサクの2枚のパイ生地に、レモン風味のカスタードクリームをサンドして、トップにはカリカリのアーモンドを乗せています。この組み合わせを見ただけで、その美味しさをイメージできてしまいますね〜♪
20世紀初頭、スペイン王室の貴族のためのリゾートとして栄えたサン・セバスチャン。
その際に、隣国フランスの食文化の影響を受けながら、質の高いレストランやパティスリーなどがどんどんと誕生していったのだそうです。
そういった流れの中でパンチネータも誕生したわけですが、なんと始めに考案したお店が、今もサン・セバスチャンに残っているというのです。
それがこちらの老舗パティスリー「パステレリア・オタエギ/Pasteleria Otaegui」。
この小さなパティスリーで生まれたお菓子が、評判が評判を呼び、今ではサン・セバスチャンのレストランの定番デザートとして親しまれているというのだから、驚きですね〜。
紛れもなく「パイ菓子」として位置付けられるパンチネータですが、そもそもはフランス生まれの「タルト菓子」をアレンジしたものだったのだとか。
まずは「タルト生地」→「パイ生地」へとアレンジを加え、さらに「フランジパーヌ(カスタードクリーム&アーモンドクリーム)」→「レモン風味のカスタードクリーム」へと中身にもアレンジを加え・・・
・・・ついにはバスクのお菓子「パンチネータ」として生まれ変わったのです!
ちなみにこのお菓子の名前、フランス語でもスペイン語でもなく、あくまでもバスク語。このことが、パンチネータがバスクの郷土菓子であることの何よりの証明ですね〜。
老舗パティスリー「オタエギ」の元祖・パンチネータ(一個 €2=¥246)を、早速いただきま〜す♪
実際に食べてみると、なるほど、サン・セバスチャンの人気者になったのもうなずけるおいしさ!加えて、レモン香るさっぱりとしたカスタードクリームのおかげか、パイ菓子なのに良い意味で軽い食べ応えなのも◎。
風味豊かなスペイン産のアーモンドも、アクセントとして効いてます!
到着早々、「美食の街」の実力を目の当たりにした、郷土菓子を巡る旅 in サン・セバスチャン。これから続々とバスクの郷土菓子を紹介していきますので、お楽しみに〜♪
あや
【今回「Pantxineta/パンチネータ」を購入したお店はコチラ】
パステレリア・オタエギ/Pasteleria Otaegui
住所:Calle Narrica, 15 San Sebastián, España
HP:なし
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*世界一周の旅を経て、
お菓子ブランドをスタート!
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パンチネータ本当に美味しそう!!
そうなんです〜〜〜
さすが「美食の街」サン・セバスチャンでしたよ〜!