世界が注目する「美食の街」にして、バスク国!?…にやって来ました♪
【day】86〜87日目
【route】コインブラ→サン・セバスチャン
一週間以上、毎日が郷土菓子尽くしだったポルトガルの旅も、ついに終わり。お次は隣国のスペインへと向かいます!
西ヨーロッパはイベリア半島の大部分を占める国・スペイン。
ポルトガルと同様に、15世紀半ばから17世紀半ばまで続いた大航海時代を牽引し、かつては海洋帝国としてその名を世界中に轟かせた国。
スペイン カルチャーといえば、ストレオタイプでは闘牛にフラメンコ、ガウディ建築……などが有名ですが、これはかなり局所的なもの。
カタルーニャやアンダルシアをはじめ、17の自治州が存在するスペインでは、各地域の民族意識が非常に高く、国として一括りにその文化を捉えることはできません。
通貨は「ユーロ/€」で、私たちが到着した際のレートは、€1 ≒¥123。
公用語は、スペイン語。
…という基本情報を踏まえつつ、いざスペイン北部の街、サン・セバスチャンを目指します!
ポルトガルはコインブラに別れを告げて・・・・
コインブラB駅から、夜行列車でサン・セバスチャンを目指します!(片道一人 €62.50≒¥7,690)
そう、ポルトガル→スペインと、鉄道での国境越えとなるのですが、EU圏内なのでパスポート確認もなにもなく、朝目覚めたらそこはスペインという、旅行者にとってはワンダホーな環境。
国と国とをこんなに簡単に移動できてしまうのは、ある種、怖さもあるけれど、、、
サン・セバスチャンまでは所要約11時間15分。確かに長い移動だけど、中南米の旅とは違って全く苦ではありません……あらゆる面において安定感と安心感が段違いだから、、、笑
・・・と、余裕こいて熟睡し、そして朝を迎えたら・・・
見事に乗り過ごしました(笑)。フランスはすごそこなので、危うく2カ国分の国境を越えてしまうところでした…。普通列車に乗り換えて、ポルトガル方面に引き返します。あちゃ〜
必要以上に、ヨーロッパの車窓から…な旅を楽しむこととなりましたが・・・
今度こそ無事に、サン・セバスチャン駅に到着!!
駅を出ると、目の前にはウルメア川! そして、その向こうにはウルグル山、さらにその先にはビスケー湾・・・
そう、ここサン・セバスチャンは、海あり・山あり・川ありの豊かな環境の中で独自の発展を遂げ、“大西洋の真珠”とも呼ばれるようなった街。
とはいえ、日本人にはまださほど馴染みのない街ですが、なぜわざわざ訪ねたのかというと、それはここが「バスク」だから。
先にも触れたとおり、17の自治州が存在するスペインですが、その一つがバスク州であり、特に民族的帰属意識が高い地域。
なんてったって、「サン・セバスチャン/San Sebastian」というスペイン語の地名だけでなく、「ドノスティア/Donostia」」というバスク語の地名も併記されるほど。
歴史的な領域としてのバスク地方は、フランスとスペインの両国にまたがっているため、街中にはこんな落書きも。
バスク地方の独立に向けた動きとしては、1959年から始まり43年間で800人以上もの死者を出した「バスク紛争」が有名ですが、今なお、自治権の拡大や完全な独立を支持する住民が多いのだとか。
観光案内所に行けば、スペイン語でもフランス語でも英語でもなく、まず始めに「バスク語」が表示されるなど、ここはスペインでもフランスでもない、バスクなんだ!……という主張を感じる表現が、街のいたる所にありました。
・・・で、どうしてバスクに来たかったの?…というと、 世界的に有名なガトー・バスクをはじめ、この地方の独特なお菓子文化に興味があったからなのです。
そして、バスクのことに詳しい人であれば、それなら中心地であるビルバオに行くべきだろうと思われるかもしれませんが、ここサン・セバスチャンは近年「美食の街」として世界的脚光を浴びている街。
バスクの郷土菓子を探すのであれば、サン・セバスチャンを目指そう!…というのが、私たちの結論なのでした。
・・・というわけで、まずは宿にチェックイン。
サン・セバスチャンは知る人ぞ知るセレブの街ということで、とにかく物価が高い! そのため今回は、「Airbnb」を初体験して、旧市街の中心地に宿泊。写真右側の建物の一室を借りることができました。
それでも一泊一室 €50 ≒¥6,150……うふふ、節約旅行の二人にとっては泣きそうな金額です、、、
こんな物価のところに、あんまり長居はできないぞ!……ということで早速、郷土菓子を探しに街へと飛び出した私たち。
その模様は、また次回お伝えします!
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*世界一周の旅を経て、
お菓子ブランドをスタート!
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汽車の移動で乗り越すとは大したものです。余程二人とも安心して熟睡したのですね。
はい、ヨーロッパの鉄道があまりにも快適で…笑