世界遺産・マチュピチュのお膝元、マチュピチュ村に着きました
【day】17日目
【route】クスコ→マチュピチュ村
前回の「旅の日記」に綴ったとおり、クスコのパティスリーやカフェで郷土菓子を作らせてもらうことは、あえなく失敗!
クスコのような一大観光地では、お店に置いてあるお菓子は外注先から仕入れているケースも多く、あまりこの土地に長く留まっても、私たちの求める取材はできそうにもない・・・
…という気付きもあり、割り切って次なる街へと移動すること。
目的地はというと、「マチュピチュ村/Machupicchu Pueblo」。
その名のとおり、世界遺産・マチュピチュ遺跡の麓にある村。この村に宿泊すれば、翌日はシャトルバスに乗って30分ほどで、マチュピチュ遺跡に辿り着くことができます。
次も観光地かい!という突っ込みが入りそうですが、これもこの国の文化・歴史を体感するために、必要なお勉強です!…と自分たち自身に力強く言い訳をして一路、世界遺産を目指したのでありました。
クスコからマチュピチュ村までは、バスと鉄道で所要約5時間。
まずはクスコからミニバンで約2時間のドライブを経て、「オリャンタイタンボ駅/Ollantaytambo」に到着。
さて、ここからいよいよ鉄道に乗車し、マチュピチュ村の「アグアス・カリエンテス駅/Aguas Calientes」を目指します。
ちなみに、ペルーレイル/Peru Railならクスコ郊外にある「ポロイ駅/Poroy」から直通で、マチュピチュ村の「アグアス・カリエンテス駅/Aguas Calientes」まで行くことができます。
が、雨季期間(1月〜4月)は原則、ポロイ駅発着がオリャンタイタンボに近い「パチャール駅/Pachar」発着に変更となるらしいので注意。
私たちが今回乗車するインカレイル/Inca Railは、そもそもオリャンタイタンボ駅発着のみ。
マチュピチュ遺跡の観光ではオリャンタイタンボを拠点にする人が多く、また、スイッチバックの多いクスコ⇄オリャンタンタイボ間は、鉄道では大量の観光客を運びきれないため、オリャンタイタンボ発の便数を強化しているらしい。
加えて、乗車料金をメモ。
ペルーレイル/Peru Railなら、オリャンタンタイボ駅⇄アグアス・カリエンテス駅の往復で一人 約S/.370〜 ≒ ¥12,950〜。
はい、とっても高額なのです。
そのため私たちは、ちょっと安めのインカレイル/Inca Railを選択したわけですが、同区間の往復で一人 約S/.340〜 ≒ ¥11,900〜と、微々たる差。
もちろん他に行き方はあるわけですが(トレッキングとか)、以前の記事でも触れたとおり、マチュピチュに関わる交通費や宿泊費はとにかく高額なので、節約旅行で行ける!…と思ってる方はご注意下さいませ。
・・・そんなこんなで、いよいよ出発!
車内の様子はこんなカンジ。
車窓には、アンデスの独特な山並み流れていきます。
車内には天窓があって、アンデスの山々の眺めが楽しめる仕様に。
アグアス・カリエンテス駅までは所要3時間もかかるというのに、美しい山々に見惚れていると、驚くほどあっという間に到着してしまいます。
いつもなら1時間の移動ですら爆睡する夫も、さすがにこのときは一睡もすることなく、鉄道の旅を楽しんでいましたとさ。
そんなわけで、ついにアグアス・カリエンテス駅に到着!
さすがマチュピチュ遺跡のお膝元。村とは思えないほど立派な駅です。
駅を出るとすぐに、商魂たくましく巨大なお土産市場が広がっていますが、そこを抜けると、
心地よい音を立てて村の中心部を流れる、アグアス・カリエンテス川が出迎えてくれました。
なお、こちらの村の標高は約2,060mで、マチュピチュ遺跡の標高は約2,430m。なんと、空中都市と呼ばれるマチュピチュ遺跡へは、クスコから登っていくように思えるけど、900m以上も下って来ているのですね(クスコは標高約3,399m)。
加えて、マチュピチュ村は車の乗り入れが規制されていて、その影響も相まってか、やはりクスコにいるときもよりも、だいぶ呼吸がしやすくなったように感じます。
・・・兎にも角にも、まずは宿探し。
はじめは村のメインストリート、インカ・パチャクティ通り沿いの宿を探してみたのですが、衝撃的な高額設定!
バックパッカー向けのゲストハウスを訪ねてみても、一泊一室 平均S/.120 ≒ ¥4,200くらい…。夫が10年前にこの村を訪ねたときよりも、1.5~2倍は宿泊費が高騰していました。
というわけで、村中心部からは離れるけど駅近という利点もある宿、「インカ・マチャイ/Inka Machay」に宿泊することに。
宿泊代もなんとか一泊一室 S/.60 ≒ ¥2,100に抑えられた、、、
さて、宿も決まったことだし、マチュピチュ村を散策。
インカ・パチャクティ通りを下っていくと…
辿り着くのは、やはり「アルマス広場/Plaza de Armas」。
こんな小さな村でも、やはりスペインの街作りの基本に則っているのです。
こちらもやはり、広場中央にはマンコ・カパック(クスコ王国の初代国王)さんがいらっしゃったので、せっかくなので一緒にパシャリ。
そして広場近くには、私たちが乗ってきた鉄道の線路が伸びて来ています。
う~む、山岳鉄道がよく似合う村なのであります。
そしてこの村の最もおもしろい点が、温泉があるということ。
そもそもこの村の旧名は「アグアス・カリエンテス」=「熱い水」。
…つまり「温泉」という意味なのだとか!
すっかりシャワー生活が続いてる私たちは、もちろん喜々として温泉に向かいます。
入浴料 S/.10 ≒ ¥350をエントランスで支払って、
その後、ややハードな登り坂を10分ほど歩き…
到着しましたー!
・・・と、ちょっと待てよ…?
なんだかみなさん、立って入浴しているご様子…?
そそくさと水着に着替えて、いざ温泉に入ってみると…
やはりみんなスタンディング入浴してる…!
そしてなによりも、ぬるい…!! これは30℃台前半しかないんじゃないか!?
しかし、興味深いもので、みんな「あっち~ノボせたぜ~」みたいな顔をして、なんならお湯に浸かりながら、トロピカルフルーツジュースとかいっちゃってます。
う~む、やはり日本のように40℃近いお湯に浸かる文化って、本当に珍しいのですね。
私たちも、せっかく来たのだからと、貧乏根性でしばらく浸かっていたのですが、20分ほどでギブアップ。数時間いるのは当たり前でしょ、みたいな周囲の雰囲気の中、「寒い!寒い!」を連呼しながら、そそくさと宿へ帰りました。
ちなみにお湯は、灰色(決して乳白色ではない…苦笑)で無臭。しっかり効能もあるようですが、スペイン語で書かれていたのでよくわからず…。
利用方法の感覚としては、日本人のイメージする温泉ではなく、プールみたいなものでしょうか。
かくして、身体はまったく温まらなかったけれど、早々に床に着く二人でありました。
なんてったって、明日のマチュ・ピチュ行きは、AM4:00起きのAM5:00にシャトルバス乗車なのです…。
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*世界一周の旅を経て、
お菓子ブランドをスタート!
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ひで あやちゃん
お元気そうでなによりです。
たまたま10年前に書いた自分のブログを見返してて、
ふと二人のことを思い出して覗いてみたらまさかのペルーですか。笑
会社のパソコンで残業代もらいながらジェラシー半分に楽しんでます。
くれぐれも飛行機の時間間違えないよーに。
ひではいいとして、あやちゃん無理しないでね~
8810
むふふ…またペルーに来てしまったのだよ。さぞかしジェラシーだろうが、街は10年前とほぼ街の変化はナイので、安心してくれ。
ただし、お互い10年分、ちゃんとおっさんになったので、さすがにもう飛行機の時間を間違えることはないと思う。もう、太平洋の向こうの日本に向かって叫ぶこともないと思うと、ちょっと寂しくもあるけど(笑
ヒデツグ