中東・エルサレムで飛び込み取材! 今回の郷土菓子は「グレイヴ」♪
【day】127日目
【route】エルサレム
世界各地にはさまざまなお菓子がありますが、その多くの起源は、中東にあるとされています。
私たちが普段口にしているお菓子でさえ、そのルーツを細かく遡っていけば、イスラム、アラブ地域の世界へと繋がっていくものが少なくありません。
そしてその壮大な歴史物語は、この旅で出会った「アルファフォーレス」というお菓子を通して、肌で感じることができました。
ヨーロッパのお菓子が伝わった中南米、スイーツ文化を世界中に広めたヨーロッパ、そして原点である中東と、まるでお菓子の歴史を逆引きするかのように、旅を進めてきた私たちですが・・・
・・・初めてアルファフォーレスと出会ったのは、南米・ペルー。
さらには、ボリビアのアルファフォーレス・・・
アルゼンチンのアルファフォーレス・・・
ウルグアイのアルファフォーレス・・・
チリのアルファフォーレス・・・
コロンビアのアルファフォーレス・・・
・・・といったように中南米各地でアルファフォーレスと出会い、
・・・パラグアイではなんと、現地でアルファフォーレスを作ることもできました!
※ そのときの様子は↓コチラから
《SWEETS TRAVEL BOOK》Vol.2 パラグアイの郷土菓子・アルファフォーレス
そして、中南米にアルファフォーレスを伝えたとされる、スペインに存在しているのはもちろん、それらすべてのアルファフォーレスの起源とされる中東では・・・
・・・エルサレムで発見することができました!! 本当にあった、これぞ元祖・アルファフォーレス…!
お菓子のルーツはやっぱり中東にあるんだなぁと、ひとつのお菓子を通じて歴史を辿れたことに感動しつつ、ある気持ちが、私たちの中にふつふつと湧いてきました・・・
ここまで来たからにはやっぱり、「現地で、現地の人々と、一緒に郷土菓子を作る」取材がしたい!
そしてどうせなら、お菓子の起源そのものに迫るような取材をしてみたい!
・・・そんな想いを胸に、エルサレム旧市街へと繰り出した私たち。
以前の「旅の日記」でも綴りましたが、わずか1㎢にも満たない区画のエルサレム旧市街は、ユダヤ教徒地区・ムスリム地区・キリスト教徒地区・アルメニア人地区の4つに分かれています。
その中でも、私たちが最も注目したのが、ムスリム地区。スーク(市場)があり、いつも多くの人で賑わっていて、中東の食文化を知るにはうってつけのエリアです。
この地域の特産であるナッツ・スパイス・ドライフルーツなどを扱うお店や、それらを巧みに使ったスイーツを提供するパティスリーが立ち並び、中東の郷土菓子とその食材に、これでもか!…というほど出会うことができました。
そして、その中でも特に目を引いたのが、こちらのお菓子・・・
・・・その名も「Ghraybeh/グレイヴ」。
見た目からしてお菓子の原点を感じさせる、とってもシンプルなこの郷土菓子。試食をさせてもらうと、まるで日本のきな粉のよう! 良い意味で、見た目どおりの素朴な味わいです。
うぅ~ん、これはぜひ取材をさせて頂きたい…!
でも、ここはなんといっても、“聖地” エルサレム。今までの調子で、「一緒に郷土菓子を作らせて下さい!」…なんて飛び込み取材が、果たして通じるものだろうか…?
恐る恐る、「どうやって作っているの?」「材料はなに?」…と、質問をしながら徐々に距離を詰めていくと・・・
・・・さすが、人懐っこいムスリムの方々!
「いいから入って見ていけよ!」と、むしろ向こうからグイグイと間合いを詰めてきて、あっさりと厨房に入ることができてしまいました〜笑
そして、どうやら “聖地”という冠を意識するがあまり、私たちが気後れしていただけのようで、あれよあれよという間に、なんとグレイヴを一緒に作らせてもらえることに♪
・・・というわけで、一緒に作らせてもらった様子をチラ見せ!
中東に来ること自体を悩みに悩んだけど、念願だった、お菓子の原点をこの目で確認するだけでなく、まさか現地で一緒に作らせてもらえるなんて…!
もはや、これで旅を終えてもいい!…と思うほど(笑)、感動的な体験でした。
この取材の詳細は、夫・ひでつぐが『SWEETS TRAVEL BOOK』にて公開しますので、どうぞお楽しみに♪
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*世界一周の旅を経て、
お菓子ブランドをスタート!
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エルサレムでの体験は素晴らしいものでしたね。
はい!感動疲れするほどでした(笑
ありがとうございます〜