郷土菓子を探しに、今度は “ポルトガルの水の都” アヴェイロへ♪
【day】85日目
【route】コインブラ→アヴェイロ→コインブラ
前回の「旅の日記」に綴ったとおり、コインブラから日帰りで、テントゥガル村を訪ねた私たち。
自分たちでもびっくり、ポルトガルを代表する郷土菓子「Pasteis de Tentugal/パスティシュ・デ・テントゥガル」の飛び込み取材も成功を収め・・・
再びコインブラへと戻ってきました! そして翌日は早速、これまたコインブラから日帰りで行くことのできる、アヴェイロという街へと向かいます。
お目当ては、アヴェイロの銘菓「Ovos Moles/オヴォシュ・モーレシュ」。それはまるで、日本の最中のようなお菓子!…というウワサを聞きつけて、疲れた身体にムチ打ち(笑)、今日も郷土菓子を巡る旅へ。
今度はコインブラ駅から鉄道を利用しまして(往復一人 €10.50 ≒¥1,320)・・・
列車に揺られること、約1時間・・・
・・・アヴェイロ駅に到着しました!
駅を出てまず目に飛び来んでくるのは、現在は展示会場などに利用されているという、旧駅舎。壁には見事なアズレージョ(タイル)が施されていて、さすがポルトガルだな〜としみじみ。
15世紀に、スペインを経由してムーア人から伝わったとされるこの装飾タイルは、ポルトガル文化を語る上で欠かすことのできない要素のひとつ。
そのため、リスボンをはじめとするこれまで訪れた街でも、アズレージョはいたる所で見られたのですが、ここアヴェイロの街並みは、その中でも特に目を見張るものがありました!
・・・といったように、教会から民家まで、これでもか!!…というくらい、街の中はアズレージョ尽くし!
でも、これだけ装飾を前面に押し出していながらも、うるささを感じさせないどころか、見事に街に馴染んでいるのは、タイル職人の匠の技というほかないのであります。
そして、アヴェイロのアズレージョに最も多く描かれているのが、このような運河と船の風景。そう、これは “ポルトガルの水の都” といわれる、かつてのアヴェイロの様子を描いたものなのです。
入り組んだ潟が内陸に大きく食い込んだ地形で、天然の良港として栄えたアヴェイロは、ポルトガルを代表する水郷都市として発展してきました。
そのためヴェネツィアのゴンドラよろしく、運河には旅行者を乗せる船がずら〜り。今でこそ観光用ですが、「モリセイロ」と呼ばれるこの船は、かつては酪農のための肥料用 海草を運ぶ、大切な運搬ツールだったのだとか。
・・・そんな風光明媚な街・アヴェイロですが、私たちがここ来た目的はあくまでも、日本の最中のようなお菓子だとウワサされる「オヴォシュ・オヴォシュ・モーレシュ」を探すこと。
日が暮れる前に、なんとしても見つけなければ!…と、気合い入れ直した私たちでしたが、なんと・・・
・・・街のあちこちにオヴォシュ・モーレシュの看板だらけ!……どうやら今回は、全く苦労することなく、お目当ての郷土菓子に出会うことができそうです(笑
というわけで、次回の「世界の郷土菓子」では、オヴォシュ・モーレシュについて紹介したいと思います♪
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*世界一周の旅を経て、
お菓子ブランドをスタート!
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アヴェイロのアズレージョ見事ですね!!
リスボンやコインブラでも勿論たくさん目にしたのですが、アヴェイロのアズレージョはさらに感激的でしたー!