早くオモテを拝みたいけど、敢えて、まずは背後から突撃
【day】18日目
【route】マチュピチュ村→マチュピチュ遺跡
よく見るマチュピチュ遺跡の全体像、つまりオモテ側とはいえば、こちら。
もちろんとんでもなく感動的だったのだけど、それ以上に私たちの心を揺さぶったのが、マチュピチュ遺跡のウラ側。
ウラ側ってなに??…って話しですが、今回はただひたすらに、時系列の写真で綴っていきます。
そう、これは、長い東京暮らしの二人のジャパニーズが、雄大な自然と共に在ったインカ帝国から激し過ぎるアメとムチを味わった、涙抜きには語れない旅の記録なのであります・・・
マチュピチュ村からマチュピチュ遺跡へ向かうため、AM5:30にシャトルバスに乗車。本当はAM5:00の始発に乗りたかったけど、すでに長蛇の列で叶わず…! さすが、みんな気合い入り方が違う。
ちなみにこちらが、これからチケット(往復一人 US$24 ≒¥2,880)を買う人の行列。割高だったけど、クスコでパッケージ買い(往復の鉄道&シャトルバス、マチュピチュ入場券など)しておいて良かった…。
約30分かけて、標高2,060mから標高2,430mに到着すると、すっかり日も昇って視界良好。
マチュピチュ遺跡に入場するためのゲートは、旅行者とガイドと、なぜか犬でごった返し。
入場すると、はじめに目に飛び込んでくるのが、ドラゴンボールに出てきそうな山々。
…そして、「ワイナピチュ/Huyna Picchu」!
そう、マチュピチュ遺跡の後ろにそびえ立っている、あの荘厳な山です。朝日を浴びるこの時間帯(6時くらい)が最も美しくみえるのだとか。
本日のメインイベントはなにを隠そう、このワイナピチュへの登山(一人 S/.152 ≒¥5,320 ※マチュピチュ入場料+ワイナピチュ入山料)。そのため、早速マチュピチュ遺跡のオモテ側を拝みたいところだけど、ぐっと堪えてそそくさと登山口へ。
なんてったって、登山開始時間は7時~8時と予め決められているのに加えて、ゲートから登山口は徒歩20分はみておかなければならないのです。
さすが空中都市。ワイナピチュの登山口を目指して歩き出した途端、あんなにキレイだった山並みが、あっという間に雲に覆われしまいました。これはこれで、美しい。
マチュピチュ遺跡の階段を下り、振り返ると、もはや私たちがいたゲート近くまで雲の中にすっぽり。
前を見れば、ぼんやりと浮かぶ遺跡のシルエット。こんなにもシチュエーション的に盛り上げてくれるマチュピチュ遺跡、にくい。
下ってきたと思ったら、今度は上り! 俯瞰でみるとすごくシンプルな遺跡に見えるけど、実際に中を歩いていると、迷路みたい。
そうこうしている内にゲートから歩くこと約30分、ワイナピチュの登山口が見えた!
では、いってきま~す♪
登山口を通り、改めてワイナピチュを見上げてみると、本当にあの頂上に登れるの…? と疑わしくなってしまうほど、雄々しいお姿。
でも、よ~く見てみると、なんと、頂上にも段々畑があるではないですか!
インカの人々はあんなトコロにも畑をこさえ、そこで育てた作物は神への供物としていたそうな…。いやぁ、一体どうやってあんなところで作物を育てていたのでしょう…確かに日当りは抜群だけど、、、
…と、色々と不思議がりながらも、気持ちのいい緑のなかを歩いていきます。
インカ時代の石段がそのまま残っているのがスゴイ。
ゲート付近でみた山並みも、再び姿を現しました。
…と思ったら、また一瞬にして雲の中へ! う~む、瞬間美にゾクゾクします。
そうこうしてる内に、ふと見上げると、もうワイナピチュは目の前!
しかし、あなたには見えるでしょうか…? 「え? そんなところ登るの?」…というような、いくつかのポイントに、米粒のような人のシルエットが見えることを、、、
ワイナピチュの麓にたどり着くと、やはりこれまでの道のりとは様子が違うご様子…。
石段はあるけど、一気に急坂に…。
不安だけど、振り返ればやはり広がる美し過ぎる景色に、かろうじてテンションを保てます。
…と思ったら、もうこれ、石段じゃないでしょ!?というレベルの道のりに…。
・・・ここまで来ておいてなんですが、告白します。私たち夫婦、実は登山がけっこう苦手なんす…。ごめんなさいマチュピチュ先生、後悔はしないまでもここまで所要約1時間、早くもゲンナリしてしまったのは事実っす!
なんて、しょんぼりしつつ来た道を振り返ると…
まさか、あれは!?
おおー! 今まで山に隠れて見えなかった、マチュピチュ遺跡の全体像が見えてきた!!
これにはしょんぼりしていた私たちも、さすがにエキサイト。頂上まで行くっきゃないと、気合いを入れ直すのでありました。
そして引き続き、激しめの登山が約20分続くと…
段々畑にたどり着いた!
横に目をやると、みんな代わる代わる、崖っぷちでポージング。
と、いうことは・・・
キターっ!
マチュピチュ遺跡のウラ側!!!
繰り返しになりますが、こちらがオモテ側で、奥に見えるのがワイナピチュ。
そして、ワイナピチュに登って、マチュピチュ遺跡をウラ側から見た光景が・・・
・・・こちらです!!
私たちももちろん、記念写真をパシャリ。
いや~苦労して登って来た甲斐があった…と思っていたら、段々畑の上からこちらを見つめる一人のダンディーガイ。
あらら。この段々畑、どうやらまだ登っていけるようで…
まだ上から望めるポイントがあったのね~!
たしかに、 遺跡の全体像が、こちらからの方がよく見える。
私たちが早朝にシャトルバスで上ってきた、ジグザグ道の「ハイラム・ビンガム ロード」も全体像がよく見えます。下に見える川の付近がつまり、マチュピチュ村。
さらに、私たちのすぐ足下には、みんなが欲しがる一番の撮影ポイントで爆睡する、おてんばガール。みんなからひんしゅく買っていたけど、その気持ち、ちょっとだけわかっちゃったぜ。
なお、旅行者でかなり混雑していて少しだけゲンナリするよ、という事実もお伝えしておきます。
…というわけで、さて、そろそろ下りますか・・・
・・・と思ったら、なにやら岩の間を抜ける、細い通り道が!?
これは、太めの方はなかなか厳しいのではないか!?というくらいの道でしたが、なんとか通り抜けると…
ぎゃーっ! まだ段々畑は上に続いていた…!
こ、こんなに山の上に階段って…インカの皆様、本当にどうやって造ったんすか…?
眼下に遺跡を臨みつつ、階段を上っていくと…
なにやらゴツゴツした岩の上に、人だかりが!
私たちも登ってみると…
ゲートからここまで所要約2時間。正真正銘、ここがワイナピチュの頂上でしたー!
…ってことは、さぞかし、すごい”マチュピチュ遺跡のウラ側”が臨めるってことだよね!?
どれどれ・・・
・・・どかーん!!!
…って、あれ?
…なんか、もう一つ下のポイントから見た方が、
…ウツクシカッタヨウナ、、、
「東京スカイツリーより、東京タワーくらいの高さから見る景色の方がステキだよね、っていうのと似てるね…」という夫の独り言を頂上に残し、二人はそそくさと下山の道へ。
…って、おいっ!
こんな下り方なんすかーーー!? みんなすっごい勢いでオシリ擦ってますけど…!
…と思ったら、無茶したがりな若人たちが度胸試しをやっていただけのようで、正規ルートがちゃんとありました。みなさんも、くれぐれもマネするのことのなきよう。
とはいえ正規ルートも、けっこう恐っ!
でも、がんばってマチュピチュ遺跡へと帰らねば。左に曲がればいいんだね。
…と、ふと、逆方向の右に目をやると、なにやらごく少数の人々が案内ルートとは違う道を下っていく!?
我らが『地球の歩き方』を確認してみると、どうやらワイナピチュの裏側には「月の神殿/Templo de Luna」という遺跡があるのだとか。
しかも、気になるのが「そこまで行く人はほとんでいない」という一文…。
・・・ここまで来ておいてなんですが、告白します。私たち夫婦、登山嫌いだけど、夫婦揃って極度の見たがりなんす…。ごめんなさい『地球の歩き方』先生、そんな意味深な書き方されたら、行くしかないっす!
…と、はしゃぐ私たち。しかしこのとき、想像絶するインカ帝国のムチを味わうことになろうとは、知る由もなかった・・・
・・・次回につづく(笑)
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*世界一周の旅を経て、
お菓子ブランドをスタート!
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