到着4日目にして、やっとこさ世界遺産の街を散策できました
【day】12日目
【route】リマ
今や誰もが知っている、世界遺産「マチュ・ピチュ」。
この「マチュ・ピチュ」を建造したのが、インカ帝国。
最盛期の15世紀(日本は室町時代中期)には、現在のペルー・エクアドル・ボリビア・チリ北部一帯を支配していた南米切っての巨大国家でした。
…が、1536年にスペイン人の征服者、フランシスコ・ピサロに手によって滅亡。
そして、このフランシスコ・ピサロによって定礎が築かれたのが、ペルーはリマ。
…というわけで、植民地時代の建物が多く残るリマのセントロ(旧市街)は、1988年~1991年にユネスコの世界文化遺産に登録されたのでした。
*アルマス広場/Plaza de Armas
カテドラル(大聖堂)や大統領府が建つ、リマ歴史地区の中心地。宗教・行政の中心地なのでもちろん警官も多いのですが、なぜかほどよいユルさが漂い、朝から晩まで多くの人で賑わう、日本の常識では考えられない空間なのです。
*カテドラル/Catedral
南米大陸でも最古の大聖堂。フランシスコ・ピサロとされるミイラが安置されているそうですが、独立を果たした今なお、スペインからの征服者の遺体が首都の中心で奉られているという事実は、やはり南米の歴史は一筋縄には語れないのであります。
ちなみにラッキーなことに、教会内でちょうど結婚式が執り行われていて、ちゃっかり参列。
よそ者なのに咎められるどころか、「ちゃんと写真撮れてるか?」とスペースを空けてもらう始末。う~ん、このあたり、南米の懐の広さを感じずにはいられません。
*サン・フランシスコ教会/Iglesia de San Francisco
1546年から100年以上かけて造られたという教会。
撮影禁止エリアがあり、ビジュアルでお伝えできず残念ですが、なかなかの規模のカタコンベ(地下墓地)と、『ハリー・ポッター』好きが泣いて喜びそうな図書館は、見応えアリでした。
*中央市場/Mercado Central
アルマス広場から徒歩15分程度のところにある、リマ市民が大挙する市場。
各種衣類から生活雑貨、食料品まで、とにかくなんでもあります。
日本に置き換えるなら、新宿の都庁から徒歩15分圏内に、豚肉やら鳥肉やらが原型を残したままゴロンと売られているかんじ。
昨今の日本における、「食育」という名の屠殺見学の問題とか、ここではどうやら鼻で笑われそうです。ブーブー
*サン・クリストバルの丘/Cerro San Cristobal
元々はスペインの要塞があった、今ではリマを一望できる観光の丘。「サント・ドミンゴ教会/Iglesia de Santo Domingo」周辺で客引きしているツアーバスで、S/.10 ≒ ¥350で行けます。
頂上からの夜景は、もちろんビューティホー。
ですが・・・
忘れちゃいけないのが、丘の麓はスラムだということ。
中南米の街でよくみられる光景ですが、都市中心部付近の丘には、しばしばスラムが形成されます。サン・クリストバルの丘でも実際に、一部エリアを通行する際には、強盗防止のためにバスの窓を閉めるよう、強く指示が出されました。
日本では浅はかな“絶景ブーム”が起こりがちですが、このサン・クリストバルの丘に限らず、「キレイ♥」とただうっとりするだけでなく、なぜ“美しい景色”なのか、その意味はよく考えなければいけないと、改めて実感した二人なのでした。
…というわけで、交通量の多さ&排気ガスは鬱陶しいけれど、さすが世界遺産!…な、学び多き「リマ歴史地区」でありました。
おまけショットは、ハンズフリーな日傘ガール♪
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*世界一周の旅を経て、
お菓子ブランドをスタート!
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