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“フランスのバスク” と “スペインのバスク” で、同じ郷土菓子に違いはあるの?


フランスとスペインにまたがるバスク地方。かつて統一国家を築かれていたこの一帯は、今なお独自の文化や言語を守り続ける、「バスク人」としての民族意識が非常に高い地域です。

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そのためこの地方には、バスクの郷土菓子も数多く残っているわけですが、とはいえ、“フランスのバスク” と “スペインのバスク” では、違いがあるのかしら?…ということが気になった私、旅するパティシエ。

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“スペインのバスク” では、バスクを代表する郷土菓子「Gâteau basque/ガトー・バスク」(スペイン語は「Pastel Vasco/パステル・バスコ」)を現地で作る取材もできて、だいぶ詳しくなれたので・・・

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↓詳細はコチラの記事で!
《SWEETS TRAVEL BOOK》Vol.7 スペインの郷土菓子・パステル バスコ

・・・“フランスのバスク” のそれと果たして同じなのか?それとも違いがあるのか?…ということを探るため、ビアリッツの街へと繰り出しました。

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すると早速パティスリーで、“バスク十字”ともよばれるバスクの象徴「ローブリュー /Lauburu」がデザインされたガトー・バスクを発見!(※ローブリューは、空気・水・土・火を表しているのだそうです)

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そして興味深いのは、“スペインのバスク” とは明らかにテイストが違うということ。スペインではシンプルで庶民的なお菓子という印象を受けたのですが、ここ “フランスのバスク” では、種類の豊富さもさることながら、どこか洗練された雰囲気が漂っています。

なにはともあれ、実際に味わってみなければ!…ということで・・・

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まずは、オーソドックスな「バスク・ナチュール /Basque Nature」(一個 €2=¥246)をトライ♪

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“スペインのバスク” のガトー・バスクのフィリングには、カスタードクリームを使ったものが多かったのですが、ここ “フランスのバスク” ではアーモンドクリームの方が主流のようです♪

且つ、ラム酒が強めに効いているのも特徴。厚めに伸ばした外の生地は、バターケーキとクッキー生地の中間のような柔らかさで、全体的にソフトな一体感があります。

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次にトライしたのが、「バスク・スリーズ・ノワール/Basque cerise noire」(一個 €2=¥246)。甘さ控えめで、大人向けの仕上がりです。

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「スリーズ・ノワール」とは、バスク地方のイッツァス・イクサス村の特産品で、ダークチェリーの一種。主にコンフィチュールに加工して使われます。

17世紀頃に誕生したとされるガトー・バスクですが、元々はトウモロコシ粉 + ラードのシンプルなクッキー菓子でした。しかし、19世紀にイッツァス・イクサス村で生まれたこのダークチェリー入りガトー・バスクをきっかけに、バスクの郷土菓子として広く知られるようになっていったのだとか。

ただ、現在ではスリーズ・ノワールの生産量も減ってしまい、このガトー・バスクもあまり見られなくなってしまったという、実はなかなか貴重な一品なのでした!

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そして最後は、「バスク・ショコラ/Basque Chocolat」(一個 €3=¥369)。

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塩味が効いているガレット生地の間に、チョコ味のパティシエールを詰めて焼いてもの。チョコレート菓子となると、全体的に甘く・重いイメージもありますが、こちらは上品な甘さと塩味のバランスが絶妙♪

それにしても、まさかチョコレート版ガトー・バスクがあるなんて……さすが「チョコレートの玄関口」です!

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↓詳細はコチラの記事で!
“フランスのバスク” にやって来た理由は、それはここが「チョコレートの玄関口」だから
 

2つの国をまたいで愛され続ける、バスクの郷土菓子「ガトー・バスク」。同じガトー・バスクであっても、“フランスのバスク” と “スペインのバスク” のそれには、大きな違いがありました。

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しかしそれは、単に国境で線引きされるものではなく、なによりもその土地らしい素材によって、自ずとカタチを変えていくものなのだという、郷土菓子の奥深さやおもしろさをまた一つ教えてもらった、バスクの旅なのでした♪

あや
 


【今回「バスク・ナチュール」「バスク・スリーズ・ノワール」を購入したお店はコチラ】

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メゾン・パリエス/Maison PARIES
住所:1, Place Bellevue, Biarritz, France
HP:http://www.paries.fr/


【今回「バスク・ショコラ」を購入したお店はコチラ】

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ショコラトリー・アンリエ/Chocolaterie HENRIET
住所:Place Georges Clemenceau, 64200 Biarritz, France
HP:http://chocolaterie-henriet.com/


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\世界一周を終え、カフェをopen/



2 thoughts on “*世界の郷土菓子* フランスの「Gâteau Basque/ガトー・バスク」

  1. スペインとフランスの違いがよくわかりました。文ちゃんの郷土菓子にかける思いがよく伝わる文章です。

    • 太田さん、ありがとうございます♪

      バスクの郷土菓子は奥深いので、まだまだ勉強しなきゃです〜★

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